「KASHIMA2010」の第一弾来別アーティスト「R_Collective」による滞在制作
成果展「KATAMARI」が7月24日（土）の15：00からPlatform02でオープニング
イベントが開催されました。R_Collectiveメンバーが別府での制作を発表してい
ただき、42名の参加をいただきました。

ミシェル・ガーソンは日本語で「ゆめ」と題した作品を制作しました。作品は、
別府でインスピレーションを受けた情景を描いた絵と自作の詩の組み合わせに
よる、想像の物語に仕立てあげられています。

ベアトリス・ダッシャーの作品「プライバシー」は、人々の胸中の思い出や感情が
記されたリボンを、Platform05の梁からカーテンのように垂らしたインスタレー
ション。リボンは「大切なもの」を象徴しており、アーティストと人々の思いを
「繋げる」という意味が込められています。

ジャンフランソワ・コーティラは、身の回りに溢れる中国製品を材料に制作したエ
ビとクジラのオブジェによって、現代消費社会への皮肉を表現しました。オブジェ
は永久別府劇場に展示されており、作品の意図が一層引き立てられています。

最後にローラン・モリソーが3点の作品を紹介しました。商店街に設置した旗に書か
れた約束の顛末を写真に収めた作品、平仮名の「と」の形のオブジェを抱えた青年が
別府の景色に溶け込むところを写真に収めた作品、日本人女性アーティストとの間で
自身の体を模した石けんとお礼の文章とをやり取りする作品の3点全て、Platform02に
展示されています。
滞在制作展「KATAMARI」は、8月29日（日）まで開催しています。
「当初は何も持たずに別府を訪れたのに、別府の様々な人や地域との出会いにより、
最後には多くの大切なものに囲まれた滞在制作になりました」とアーティストが語る
充実の展覧会に、ぜひ足をお運びください。
※R_Collectiveは、同様の作品展を2011年の初頭にフランスでも開催します。

展覧会vol.2　滞在制作成果展「KATAMARI」
会期：７月24日 (土)～８月29日 (日)12:00-19:00
※毎週火曜日と８/13〜８/15は休み
会場：platform02／platform05／永久別府劇場
入場料：１BP（BPについて）


レポート：郷司