STAFF BLOG
「おもちゃの部屋」と少子高齢化について思うこと
とっても久しぶりに、、、blogを書きます。
大変ご無沙汰で申し訳ない。blog更新しない間にいろいろな事業を実施していて、今日は、その中から新規プロジェクトの「子どもが主役になる商店街!創出事業」についてご紹介します。
すでに先月から「おもちゃの部屋」という名称でこのプロジェクトを始めています。
詳細は下記を見てください。
概要を簡単に説明すると、地域の課題に対して、アートやアーティストが関わることによって、課題のある一部を解決しようというものです。
このプロジェクトは、大分県が実施する「平成23年度街なかにぎわいプラン推進事業」の優秀賞として採択されたもので(最優秀賞はコチラの事業)、つまり商店街のあらたな賑わいを生むために考えられています。
あらたな賑わいとは・・・これまでに来ていない方々。時間帯は夜間、対象は男性、目的は飲酒が中心です。歓楽街型のサービスですね。
僕が設定したあらたな賑わいに寄与する方は、この逆。昼間(出来れば午前中)、対象は女性や子ども、目的は体験。
一言で言うと、子どもにとって楽しい空間をつくりたいということです。
2009年「混浴温泉世界」開催以降、東京などから移住し、作品制作に取り組むアーティストがいたり、そもそもこの町には竹工芸職人が多い。この方々に、マーケット直結型ではないけども社会・日常的に必要とされる新たな仕事=ココでしか体験できないアーティストが作った「おもちゃ」を制作していただき、子どもの声を聞きながら改良し、自由に楽しんでもらう場をつくる、そして商店街が子どもやお年寄りの歩行者にとって優しい通りに生まれ変わり、子ども達が行きたい場所に変わっていくこと、これがこのプロジェクトの目的です。
特に、この安心安全な商店街に関しては、早急に意識を改めていかないといけません。
以前、自転車が接触しておばあさんが横転、けがをされたことがありました。行政の方でさえ、平気でアーケードを自転車で通行している様子を見ると悲しくなります。彼女は何とも思わないのだろうか?
僕は小さな子どもが3人いて、彼女たちはアーケードに入ると、前だけ見てワァーっと駆け出します。
本来商店街は、店主の視線が通りの中心に向かっていて、いろいろな意味で安全な場所のはず。
ブラジルのクリチバ(Curitiba)は、市長(レルネル市長だったか?)がある日、商店街を車通行禁止にして子ども達の遊び場に変えてしまったそうです。
クリチバはヒューマンスケールのまちづくりによって、世界一革新的な都市として知られるようになりました。市長のリーダーシップの賜ですね。
「おもちゃの部屋」を開催するplatform01の斜め前、竹工芸作家さんの工房として活用されているplatform07は、昔おもちゃ屋さんでした。僕も子ども時代、30数年前・・・、このおもちゃ屋にクリスマスプレゼントを買ってもらいに来た思い出があります。個人的なことですが、昔の別府はすごく楽しかった。僕と同世代の方も、よくそういう風に言います。だけど、今の子ども達は、この商店街や別府のことをどのように考え、見ているのだろうか? 昔を懐かしむ暇があったら、行動に移したい。一人でも多くの子ども達にこの町のことを好きになってもらって、いずれ20年か30年かしてこの町に帰ってきて、僕らのように無謀な大人、よく言えば純粋な子どもの心を持った大人!・・・になって町を楽しい場所にしてもらいたい。
これからの時代は、少子高齢化社会になっていくのは時代の必然でもあり、ある意味仕方がないことかもしれません。
その中で、お年寄りに優しいまちづくりを進めること、これは当たり前にやってもらわなければいけません。
だけど、誘客したり移住してもらう対象は必ずしもそうではないのではないか?
活力ある年齢層の方がいきいきと働く場をつくる、そのサービスに注力していくことが、本当は今すぐすべきではないか?
少子高齢化の「少子」が今後どの町に住むのか、働いて税金を落とすのか。今よりももっと厳しい時代に突入する意味だと思っています。
とても悲劇的な災害が起こった今年は一つのターニングポイントとなって、今後、若い世代は今よりも意識的に都会への一極集中ではなく、もっと違う価値観から働き場所や住む場所を選んでいくでしょう。
別府は文化や価値観が混在した町だと思います。
全国で見ても、とても恵まれた場や歴史の上に成り立っています。この町の何が本当の魅力であり、資源なのか、何をすべきなのか、僕ももっともっと探していきたいと思います。
まずは、この「おもちゃの部屋」を進めていくために、2012年1月5日から求人をはじめ、3名新規雇用する予定です。詳細はまた改めて紹介しますね。
そして、いずれはアーティスト共に保育園を創りたい!
そのための第一歩としていきたいと考えています。
山出淳也
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